2写真  第5回ハイキング       10

ハイキングライン

  西南大学同窓会関西支部中山寺奥の院巡りハイキング紀行  2004.4.11(日)

 
雨で一週間延びた今回、阪急宝塚線清荒神駅に13名集合。桜井さん、宮口さんが駅までわざわざ出向かれ、元気な姿を見せてくれて明るく見送ってくれた。

 清荒神参道脇には昔ながらの老舗が軒を連ねている。当地に詳しい宮崎さんが「この店のかたやきはうまいんで有名ですよ!」、「じゃーそれを買おう!」「あの先のよもぎ餅は中山でも一番うまいんだ。買うならここですよ!」って歩き始めて間なしなのに帰り道はここを通らないと聞けば、ついつい買っとかなきゃあって感じになりまた小銭を出すハメに。

 天気は最高!人出も多い、桜花は風で花吹雪。実に半年振りの賑やかな行進が続く。でも、スグ急な上りに。日頃この日のために鍛えねばとわかっていてもいつものにわか支度にて、あちこちで自分の筋力の不甲斐なさをこぼす声、声。そうする内に早くも見晴らしの良い所に辿りつき汗がにじみ始めた体に涼しい風を受けながら、辺りの山のそこかしこに白い桜の木が見えこの時季の一帯を眺め、一息。

 行きがけの電車の中で、隣席の78才の元気な老人が話しかけてきて、今日の我々のコースを反対の中山寺から歩き出すより、清荒神の方からの方が断然登り易いんだと聞いた。 それを実証する場所はここのことを言っていたのかと頷かせる場所が来た。 粘土質の岩盤がタテに裂け一週間前の雨ではさぞかしザーザーと細く激しい滝状に流れたであろう登りを一歩一歩足の運びを考えながらどうやら皆登りつめて行くと上で7人の 若者がヘルメットをつけて我々が上がってくるのを待ち受けていた。 7人ともマウンテンバイクでこの急な坂を降りていくと言うのである。「我々は四つん這いでやっと登って 来たというのに、乗ったまま降りられるの?」「行きますよ」「凄い!やって、やって!」我々はそのまま暴走族をはやすギャラリーと化して左右にわかれて固唾をのむ羽目に。 青年達は一人ずつ斜めに尖ったりゴロゴロと大小の岩が転がる間を構わずゆっくり下り始める。最大にブレーキをかけているらしい。軽妙な技と筋力で我々を唸らせる。「お見事!拍手!」皆で手を叩いた。自信のある人は3人だけで、後の4人は自転車を担いで下りて行った。若者が去ったあと、一寸興奮した我々は、こんな場所で思わぬ余禄を得てすっかり若い力を貰った気分になった。その勢いでズンズン進んだ。

 枝垂桜の若木が美しいシンボルツリーになった広場に出て記念写真におさまる。12時過ぎ昼食予定地の展望台に到着。とにかくハイカーが多い。向こうから歩いて来るご婦人方を見て「我々よりも一寸若い世代かな?」なんて言ってたのに行き過ぎると「同じ、同じ」って言ってたのは誰だっけ?! とにかくこういう場所で食べるオニギリはいつも美味しい! 参道で買ったよもぎ餅を皆で食べた。一番の甘党は古新さんと見た。

 さて、気を取り直して中山の頂上まで進む。「同じ道を折り返すので、シンドイ人はここで小休止していても良いですよ」と言う言葉に一つ返事で一人だけ待った人がいる。

 頂上からは辺りのゴルフ場があちこち伺えた。折り返しに寸暇を過ごしていた金子さんを呼び起こして帰途のコースに向かった。 これからは下り坂、この季節三つ葉つつじの鮮やかな花木姿が絶えることなくずっと続き目を楽しませてくれる。 それを際立たせるように木々の新緑がレースのように開けてゆく。地面を見ればやぶ椿の花がポトポト落ちてまた美しい。野鳥も啼き、目に耳に鼻に感性を高めてくれる。 こういうことが老いてゆく脳の刺激になるのだと感じた。

 長い林を抜けすぐ眼下に街が見えてきた。正面に池が二つ見えてその先の広いところが伊丹空港とのこと、中山駅界隈も手前にある。春霞ではっきりしない。急に民家が目に飛び込んで来た。もう終点は近い。梅林公園を横目に少し下るともう中山寺である。日曜日で天気快晴とて宮参りの人々が何十組もお礼参りや岩田帯を受けたりとなかなかの賑わいである。ここで解散となる。 今日一人も滑らず、転ばず無事楽しいハイキングを終えることができた。当初予定の4月4日には26名が申し込んで下さったのに1週間延びたことでこの機会を逃した方々には、大変申し訳なく次回またご参加ください・

リーダーの方ご苦労様でした。感謝!感謝!
                               小柳 幸 記

当日の写真です。桑原理事撮影

奥の院参道で 山頂での記念撮影 ベストショット
満開の桜をバックに 奥の院参道で 山頂での記念撮影 ベストショット
絶景をひとりじめ 中山山頂で 夫婦岩公園で休憩 さあ!中山寺へ下山
絶景をひとりじめ 中山山頂で 夫婦岩公園で休憩 さあ!中山寺へ下山

ハイキングライン

戻る

Top