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 第7回よか女の会は参加者17名で平成18年4月8日(土)に大原の里を散策しました。11:00に国際会館駅に集合して、「芹生」さんからのお迎えバスに乗り込み、揺られること30分、今日の会場、三千院のすぐまん前にある「芹生」に到着。まずは自己紹介から。 今年は初参加の方が3名いらっしゃいます。久しぶりの多数の参加者に大いに盛り上がりながら、おいしいお料理をいただきました。

 「芹生」さんで2時間ほどゆっくりして、さて、最初の拝観は、「宝泉院」です。門を入ると正面に近江富士の形をした樹齢700年の五葉の松の堂々とした姿にまず圧倒されました。お寺の方に案内されて、通ると、そこはなんてすばらしい景色!!四角いお部屋の2方向が開け放たれていて、お庭は鴨居と柱と敷居できり取れれた額縁におさまっています。左手にはさっきの五葉の松の生きてきた年月を感じさせるぐるねじまがった太い幹が右手には青々とすがすがしい竹林と手前に梅の花が咲いて、おめでたい松竹梅がそろい、竹林の隙間からはうしろの山々や、桜の花が借景になって見えていて、一部のすきもない景色です。お庭の名前は「盤桓園」(立ち去りがたいの意)だそうです。また慶長5年関が原合戦前、徳川の忠臣、鳥居元忠以下数百名が伏見城で自刃した場所の顔や手足のあとが残る板を、その武将達の霊を慰め供養するために使った血天井の説明も受けました。

 お抹茶とお菓子をいただいてすっかり幸せな気持ちになったところで、宝泉院を後にして次の勝林院へ。勝林院は宝泉院と、次に行く実光院の本堂で長和二年(1013年)に慈覚大師円仁の弟子寂源が中国から来た仏教儀式音楽である声明を天台声明として伝承するために建立した寺です。ちょうどこの日は4月8日のお釈迦様の生まれた日で花祭りに参加させてもらい、かわいらしいお釈迦様に甘茶をかけて、甘茶もいただいて、家内安全、その他もろもろを祈願しました。

 次に行った実光院は勝林院の僧院で、客殿には声明に使われる楽器がいろいろと陳列してありました。自由に鳴らしていいと書いてあったので、石でできている木琴のような楽器を鳴らしてみるととても澄み切った、軽く柔らかな音がしました。スリッパに履き替えてお庭に出てみると、中央にソメイヨシノよりすこしピンクが濃くて、可憐な不断桜が満開でした。不断桜は、秋に一度満開になり、冬の間中花を咲かせ、春にまた満開になるそうです。そのほかに、マンサクや、あまり他では見られない土佐ミズキの花、それからかわいらしい片栗の花も咲いていました。

 最後に行った三千院は改装中で外を幕で覆われていましたが、、ひろい境内の杉木立の中にひっそりと佇む三千院の源といわれる往生極楽院の簡素な御堂がとても印象的でした。

 三千院を出て周りを見渡すと、午前中には見えていた山々がなんと黄砂でまったく見えません。そのころから、私はスギ花粉と黄砂で完全に鼻ムズ状態、コーヒーで一休みした後、、お土産やさんを冷やかしながらバス停まで行く途中、菜の花畑に、お月様が出て・・・ と思いきや黄砂で真っ白になった太陽でした。

                                                           報告者:永野華那子

 

芹生 自己紹介 芹生の食事 宝泉院 五葉の松 宝泉院 額縁の庭
芹生  自己紹介 芹生の食事 宝泉院 五葉の松 宝泉院 額縁の庭
勝林院 花まつりの甘茶の接待 実光院 実光院 お抹茶 実光院 不断桜の前で
勝林院 花まつりで甘茶の接待 実光院 実光院 お抹茶 実光院 不断桜の前で
三千院 三千院 三千院でも甘茶の接待 コーヒータイム中 黄砂で太陽が白い
三千院 三千院 三千院でも甘茶の接待 コーヒータイム 黄砂で太陽が白い

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