『第5回良か女性の会』はお天気にも恵まれ、5月8日に奈良県吉野山にて開催した。近鉄丹波橋から特急に乗り込むと、東京から参加の4名の方々と、関西のメンバーが揃っていて、一年ぶりの再会を喜び合った。支部理事の山田さんが、あらかじめみんなの指定席券を買っておいたので、みな近くの席でおしゃべりしながらすでに同窓会が始まっている。
吉野駅で大阪方面からの人と合流して、会場の竹林院群芳園さんの送迎バスで、新緑の美しい山道を登っていく。山の中腹に突然町が現れ、立派なご門をくぐり抜けると竹林院に到着。昭和天皇もお泊まりになったと聞くが、さすがに歴史と品格を感じさせてくれる。群芳園(千利休の作庭 細川幽斉改修)が見える山水の間で昼食。襖絵の豪華さと、おいしいお料理にうっとりとして、つい自己紹介の時間が短くなってしまったのが残念。
昼食後、大和三庭園の一つでもある『群芳園』を見物。豊太閤のお土産といわれる椿は終わっていたが、何より新緑が美しい!回遊式庭園を上りきったところにある東屋からは蔵王堂が見渡せる。下りていくと今度は竹林院の建物全形が見え、その立派さに感激。
予約しておいたジャンボタクシーで、奥千本にある吉野水分神社(重文 よしのみくまりじんじゃ)にいく。ひっそりとたたずむ神社の古びた回廊に腰をかけていると心が穏やかになってくる。
続いて花矢倉へ。 吉野一の展望所。眼下に上千本、中千本、蔵王堂を見下ろせ、金剛、葛城の山々が重なって、はるかかなたは春霞に山の端だけがぼんやりと見える。しばし休んでいると、ここでお弁当を食べておられたご夫婦が話しかけてこられ、今、沢で取ってきたという葉わさびを分けて下さった。
再びジャンボタクシーに乗って、急な坂道を下り吉水神社へ。神社の境内はひっそりとしていて、私たち以外は誰もいない。、鶯のホーホケキョがすぐそばでステレオで聞こえてくる。まるで私達を歓迎してくれているようだ。やがて、宮司さんが出てこられて、拝観者が私達だけということで、吉水神社の歴史を語ってくださった。特に源義経と静御前が追手から逃げ延びてきて、やっとこの吉水神社で匿ってもらい、最後の別れの舞を16歳の静御前が舞ったというくだりにはみなほろりとして、鎌倉時代に思いを馳せた。又後醍醐天皇もここに潜行され、再興を期したものの病気で倒れ果てられたたという悲しい物語や太閤秀吉の花見の本陣になったなど、の歴史があるだけに数々の宝物もあり、見ごたえのあるものだった。
ジャンボタクシーはここまでで、徒歩で蔵王堂へ向かう。金峰山の高台にそびえたつ、東大寺大仏殿に次ぐ木造の大建築で、現在の本堂は1592年(天保20年)に再建された室町時代を代表する建築物。蔵王堂の何本もの大きな柱はつつじの木や梨の木と聞いて、本当にこんなに大きくなるのと半信半疑になる。仁王門から出て振り返ると、もみじの緑が門の額縁効果でいっそう美しい!!紅葉のころは素晴らしいだろう。又秋に吉野に来ようと思う。道の両側に土産物屋が並んだ門前町をロープウェイの乗り場まで下り、みんなとはここでお別れ。
鎌倉から参加の志田さんと世話人5名で、今夜は竹林院さんにお泊り。桜の時期が終わり、お客さんが少ないこともあって、サービスは満点。特に温泉のお風呂は、ライトアップされたお庭に向かって開け放たれ、自然と一体になってゆったりとお湯に浸かれるのは最高!!これに味を占め、世話人一同来年からの女性の会も希望者は1泊できるプランを立てようということになった。
記 永野華那子
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近鉄電車の中 | 吉野駅到着 | 竹林院群芳園 | 山水の間 | 会食 |
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料理は太閤椀と利休鍋 | 会場全景 | 群芳園 | 回遊式庭園を上る | 東屋から見る蔵王堂 |
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吉野水分神社 | 吉野水分神社回廊 | 私達だけでゆっくり | 吉野水分神社で | 花矢倉からの眺望 |
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わさびをいただく | 吉水神社 | 義経潜居の間 | 醍醐天皇玉座 | 吉水神社から見る蔵王堂 |
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左が義経潜居の間 | 蔵王堂 | 蔵王堂 | 仁王門 | 楽しそう |