2019年4月3日晴天の中 良女の会は無事終了しました。 新元号「令和」発表2日後、 花冷えの大和路で仏像巡りを しました。遠く鎌倉福岡、 下関からの参加者を含め総勢 17名近年になく沢山参加し て頂きました。毎年良か年女 の会は桜の時期に開催してい るのですが、いつも見頃の時 期がずれがっかりしていまし た。でも今年は少し早い程度 で十分美しい桜に出会えた上 お天気も良くて大和路の美し い田園風景に皆さん癒された のではないでしょうか?
-----山田 清美 記----
日時:平成31年4月3日(水)
行先:大和路仏像巡り
会費:8,000円
コース
10:00 近鉄橿原神宮前駅 中央口集合。マイクロバスに乗車貸切
まず岡寺、橘寺、飛鳥寺の3か所を予定しています
コースはガイドさんと運転手さんにお任せ
昼食は12:45~13:45 夢市茶屋(石舞台前)
写真ギャラリー2←を押してください
山田清美大和路日誌<良か女の会>
今回の大和路の様子を日誌にしてみました。
日誌午前の部です。新元号「令和」
発表2日後、花冷えの大和路で仏像
巡りをしました。遠く鎌倉福岡、
下関からの参加者を含め総勢17名
近年になく沢山参加して頂きました。
毎年良か年女の会は桜の時期に開催
しているのですが、いつも見頃の時
期がずれがっかりしていました。で
も今年は少し早い程度で十分美しい
桜に出会えた上、お天気も良くて大
和路の美しい田園風景に皆さん癒さ
れたのではないでしょうか?
案内して下さったのは桜井市観光ボ
ランティアガイドの中村さん、明日
香は担当外でしたが下見に行き当日
予定時間内に6ヶ所を回れるかコー
スを考えて頂きました。それに明日
香と出来たばかりの桜井市の拝観料
割引券付きパンフレットを持って来
て頂きました。橿原神宮駅でマイク
ロバスに乗ると吉田さんが参加者全
員にお菓子のセットを配ってくれ、
永野会長がご挨拶。ここで会計を澤
さんにお願いしました。一日駆け回
りご自分はゆっくり観てる間がなか
ったようで、お疲れさまでした。バ
スはまず、聖徳太子生誕所「橘寺」
へ。橘寺ではガイドさんが待ってい
てくれ挨拶後、観光スタート。飛鳥
時代の石造物「二面石」「五重塔跡」
「蓮華塚」(大化の改新時一畝の基
準になったので畝割塚ともいう)を
見学。天皇の命により田道間守
(たじまもり)が不老不死の薬を常
世国へ探しに行き持ち帰ったのが
「橘」それがお寺の名前の由来にな
ったそうです。次に飛鳥寺へ。飛鳥
大仏は605年鞍作鳥(百済の仏師)
によって造られた日本最古の釈迦如
来像です。ご住職の説明を受け
「写真もOKですよ、仏舎利を目の前
で見られるのはここだけです」と言
われ皆さん写真を撮り仏舎利を凝視。
昔は雨ざらしだったので傷みが激し
く何度も修復され当時の銅は残って
いないのではないかと言われていま
した。でも近年の研究ではお顔の成
分が大部分当時のまま残っているの
が分かったそうです。寺の奥にある
蘇我入鹿のお墓も見学。信者さんが
いつも綺麗なお花を供えられている
そうです。次に行ったのは日本最初
の厄除け寺「岡寺」。駐車場から結
構な上り坂を歩き到着。岡寺には何
でも願いを叶えて下さるありがたい
如意輪観音様がおられます。日本最
大最古の塑像で弘法大師がインド・
中国・日本の三国の土で造られたそ
うです。岡寺は龍蓋寺(りゅうがい
じ)とも言われ、その昔田畑を荒ら
す悪龍がいて寺の義淵僧正が法力で
小池に閉じ込めたということからそ
う呼ばれています。観音様は大迫力
大きくてとても土で出来ているとは
思えませんでした。境内には筍や甘
夏、八朔の無人販売所があり、重い
かもと言いながら買う人もいました。
バス戻り小腹がすいたと言いながら
皆さんお菓を口にして「美味しい~!」
と喜んでいました。予定でこの3寺
を午前中に周る予定でしたが、時間
があれば「石舞台」とお願いしてい
たので、ガイドさんが時間調節して
見学で出来ました。バスを明日香の
夢市の駐車場に止め、食事前に桜が
美しい石舞台へ。石舞台内部も見て
明日香の夢市2階にある農村レスト
ラン夢市茶屋へ。事前に植山さんに
予約して頂いていた「古代米御膳」
は「古代米」を使ったヘルシーな野
菜たっぷりの料理で、量もお値段も
満足でした。1階は明日香のお土産処
で飛鳥米・古代米、加工食品、小物
など売っていて皆さんお買い物。
日誌午後の部です。
午後一番に行ったのは、今回の目玉
「談山神社」。入り口の看板を見なが
らガイドさんから説明を受けました。
蹴鞠の会で知り合った中大兄皇子
(後の天智天皇)と中臣鎌子
(後の藤原鎌足)は暴虐な蘇我氏を
撃つ談合を談山神社の本殿裏山多武
峰でしました(名前の由来もそこに
あります)二人は645年に蘇我氏を
討ち、ここから日本最古の元号「大
化」の世が始まります。678年鎌足公
の長男が父の遺骨の一部を多武峰山中
に今の高槻市から改葬、十三重塔と金
堂を建立し妙楽寺と称しました。
701年神殿を建て鎌足公のご御神像を
安置し、御祭神としたのが談山神社の
始まりです。蹴鞠の庭、権殿
(芸能芸術魔除け厄払いの神様
マダラ神を祀る)、ご本殿(鎌足
公を祀る)を順に周る。ご本殿の
極彩色装飾は日光東照宮のお手本
となったので有名です。十三重塔は
木造としては世界唯一の貴重な建物
で記念撮影していたら、美しい女性
達が颯爽と現れました。宝塚歌劇団
の女性達だったそうで、たぶん権殿
にお参りしたんじゃないかと噂話し
たのでした。参道にはお店が出てい
て、皆さん沢山お買い物。次も坂を
上って行く聖林寺です。門前から桜
が美しい大和盆地の古墳群、山の辺
の道、三輪山を一部出来て感激。御
本尊は「子安延命地蔵菩薩」大きい
石仏で私達には直接関係はなさそう
ですが、安産・子授けのご利益があ
るそうです。また観音堂にはミロの
ビーヴィーナスとも比較される程美
しい国宝・十一面観音菩薩様がおら
れます。ガイドさんの姪御さんが住
職で一緒に記念撮影して頂きました。
最後に訪れたのが安倍文珠院。大化
元年(西暦645年)左大臣安倍倉悌麻
呂により創建。奈良時代の遣唐留学生
・安倍仲麻呂や平安時代の陰陽師・
安倍清明が出生した寺院でもあり、
我が国の陰陽道の源流の寺院です。
安倍一族発祥の地で世話人の阿部さ
んのご先祖様もそうですね。最初に
特別史跡「西古墳」へ。645年の創建
当時のままの姿で、花崗岩の切り石
で出来ています。その築造技術は素
晴らしく古墳内部の美しさは日本一
との定評があります。古墳からお茶
席へ。ここでガイドさんに、文珠院
からだと予定していた橿原院宮駅か
ら電車に乗るより桜井駅が断然近い
と教えて頂きました。鎌倉から参加
して下さった志田さんの近鉄特急券
が無駄になり申し訳なかったです。
予定を組む時に位置関係を把握し
ておくべきでしたお茶の後国宝渡海
文殊菩薩群像前で、ご住職が帰りの
時間を気にしながら説明して下さい
ました、鎌倉時代、大仏師快慶作で、
ご本尊国宝文殊利菩薩は高さ7メート
ルと大迫力、獅子に乗られ、左手に
慈悲・慈愛を象徴する蓮の花、右手
に降魔の利剣(こうまのりけん)を
持っておられます。安倍文珠院は日
本三大文殊霊場(他は山形の亀岡文
殊、京都宮津の切戸の文殊)一つで、
知恵の授与と魔よけ・災難よけの祈祷
の寺です。すぐ近くまで行って大迫力
の文殊菩薩様に手を合わせました。外
に出て周りを少しだけ散策して5時前
には近鉄桜井駅へ。澤さんには最後ま
で支払いと清算でお世話になりました。
日誌を書いていると、日本最古の文
字が沢山、改めて大和は日本始まり
の地でと実感しました。皆様のご協力
のおかげで事故もなく和気藹々と楽し
い一日になりました。皆さんお疲れ
さまでした!
-----山田 清美 記----