Music: Mr.lonely

鴨川 Bird Watching 2011.11.20 AM 8:oo-9:oo



	「秋のハイキング・紅葉の比叡山」に参加する為、最寄り駅「正雀」から阪急電車に乗った。集合は叡山電鉄「出町柳駅」に9時
	だったのだがえらく早く四条についたので、鴨川に沿って出町柳まで歩くことにした。30分あれば十分歩けるだろうと踏んでい
	たのだが、途中鳥たちがたくさんいたので、Watchingや撮影で時間を食ってしまい、集合時間に5分遅れてしまった。でも久しぶ
	りに朝の鴨川縁を歩けたし、鳥たちの写真も撮れたので満足。それに1時間近く歩いたのが良かったのか、比叡山登山も全く楽勝
	で、こりゃ今から登る前に少し歩いた方がいいのかもしれんと思ったほどだった。





四条大橋、三条大橋と歩いてくると、三条大橋の上流にカモとアオサギがいました。近寄っても全然逃げないので写真を撮りまくります。



最近買ったデジカメは性能が良くて、一眼レフで無くてもズームで結構いい写真が撮れます。




	よくシラサギという名前を耳にしますが、正式にはシラサギという鳥はいません。白いサギはそのおおきさで、ダイサギ、チュウ
	サギ、コサギ、と呼ばれます。それから冬だけアマサギが白い羽になりますが、これらを総称してシラサギと呼んでいます。あと、
	サギの仲間としては、このアオサギと、これもこの鴨川によくいますがゴイサギがいます。ゴイサギは昔はこの鴨川に沢山いたの
	ですが、最近あまり姿を見なくなりました。反対にアオサギが増えてきたように思います。ちなみにサギはコウノトリやツルの仲
	間で、学術的には「コウノトリ目サギ科」に分類されます。

	余談ですが、ゴイサギは昔、天皇から五位の位を貰ったのでゴイサギ(五位鷺)となづけられました。また稲荷神社の狐は最高位
	の一位を貰っています。よく稲荷神社に立っている幟(のぼり)や幡(はた)に、「正一位・・稲荷神社・・」と書いてあるのを
	ご覧になった事があると思います。むかし天皇は結構いい加減に位を授けていて、カシの仲間である「イチイの木」も天皇が一位
	を授けたのでその名前になっています。
	岩倉具視が「正五位下」という位を貰ったとき、「わしゃ狐よりも下なんか!」と嘆いたそうです。ま、岩倉具視はいわゆる「貧
	乏公家」ですからね。それ故「大政奉還」などに加われたのかも知れません。毛沢東は「人は大きな事を成し遂げるには、若くて
	貧しく無名でなければならない。」とか言ってたし。






	サギ類は実にうまく魚を捕ります。一度松江で松江城のお堀めぐりをしている時、飛んできたサギが船のすぐ横で魚を銜えて飛び
	去ったのを見たことがありますが、あれは見事でした。またゴイサギは、銜えた小さな木の枝や葉っぱを川に落として、寄って来
	た魚を電光石火捕らえます。




	綺麗でしょう。これは私が今までに撮った鳥の写真の中でも一二を争うくらい出来映えのいい写真です。ちなみに高校時代、私は
	写真部にも属していました(後、登山部と生物部にも)。結婚後も、カラーの現像とかも自分でやっていて、子供の写真などを大
	きくカラーで引き延ばしたりしてましたが、もう「引き延ばし機」もどこかへ行ってしまいました。




	鴨川対岸の、木のてっぺんに何かいるのでズームしてみるとトンビでした。鴨川周辺のトンビの悪行は有名で、手に持っているお
	にぎりなども見つけると電光石火飛んできてかっさらって行ってしまいます。私もパンを手からもぎ取られたことがあります。
	いきなり飛んできて持って行きますから怖いですよぉー。














	上が高瀬川の取水口です。私は長年この取水口を探していたのですが、三条周辺には全く無くてやっと探し当てました。歩いて良
	かった。ここから取水された鴨川の水は、地中を通り三条の上流で地上へでて「みそそぎ川」となり、旧角倉了以(すみのくらり
	ょうい)邸宅内の庭を通って高瀬川となります。高瀬川を掘った角倉了以は、自分の邸宅から高瀬川をスタートさせているのです。
	高瀬川は京都市内東部を十条まで流れ、昔任天堂の本社があった、京阪電車「上鳥羽口駅」付近で再び鴨川へ戻ります。高瀬舟は、
	伏見から鴨川を横切ってこの高瀬川へ入って来ていたのです。来年の歴史ウォーク「幕末シリーズ第二弾!」ではこのあたりを歩
	くつもりです。題して「高瀬川慕情」。



やっと出町柳まで来ました。



老夫婦が投げるパンを目当てにユリカモメやトンビが飛び交っています。



トンビの飛んでいる姿を写そうとだいぶ粘ったのですが、早くてとうとう写せませんでした。




	鴨川は、八瀬方面から流れてくる「高野川」と北山から流れてくる「加茂川」がここで合流して「鴨川」となります。三角州の奧
	に見えているのが「糺の森」(ただすのもり)で、その奧に下鴨神社があります。「糺の森」は中に人工物が殆ど無いので、時代
	劇のロケによく使われています。私はここで、「藤田まこと、柴利夫、緒形拳、片平なぎさ」を見たことがあります。いまでも、
	ちょくちょく映画のロケに出会います。京都では、糺の森と大覚寺、大沢の池、嵐山などがロケのメッカのようですね。木津の流
	れ橋もよく出てきますね。だいたい、東映、松竹系の時代劇はよく京都でロケをしています。藤田まことの「剣客商売」などは、
	江戸が舞台のはずなのに、景色は殆ど近江八幡と大沢の池でしたもんね。	







さぁ、出町柳駅に到着。こんどBird Watchingのクラブを作ろうかしらん。参加者はいらっしゃいますかね?



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